(財)亜熱帯総合研究所
日本におけるミバエ類根絶事業関連研究妙録集

 

大量増殖されたウリミバエBactrocera cucurbitae (Diptera: Tephritidae)における交尾前期間の遺伝変異

□Author 宮竹貴久
□Year 1998
□Journal Appl. Entomol. Zool.
□Volume 33
□Issue 1
□Pages 29-33
□Notes English

 大量増殖されたウリミバエの雌と雄の交尾前期間の遺伝変異を量的遺伝学的解析法によって調べた。雄の交尾前期間には遺伝変異が検出されたが、雌では相加遺伝変異は検出されなかった。この原因として、沖縄県での大量増殖過程で交尾前期間がさらされた人為選択の程度が雌雄で異なった可能性が指摘された。また長期間大量増殖されたウリミバエの交尾前期間は、短期間飼育された系統のそれに比べて短かった。沖縄県の大量増殖過程でウリミバエに働いていると考えられる選択圧について議論する。


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