(財)亜熱帯総合研究所
日本におけるミバエ類根絶事業関連研究妙録集

 

油性色素カルコオイルレッドによるイモゾウムシのマーキング法

□Author 下地幸夫;杉山巳次;小濱継雄
□Year 1999
□Journal Appl. Entomol. Zool.
□Volume 34
□Issue 2
□Pages 231-234
□Notes English

 油性色素カルコオイルレッド(Calco Oil Red N-1700)を加えた人工幼虫飼料でイモゾウムシ幼虫を飼育することにより,成虫生体の着色によるマーキングが可能であることを示した。色素添加人工幼虫飼料における卵から成虫への発育期間,羽化率,着色雌が産んだ卵の孵化率に色素の悪影響は認められなかった。また,成虫は採餌開始から6週間後でも後胸部の着色がはっきりと認められた。以上の結果,カルコオイルレッドがイモゾウムシの不妊虫放飼法における放飼虫のマーカーとして有効だということが示された。


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